産後のママにとって、心身のケアはとても大切なものですよね。ところが、産後の母親の多くが十分なサポートを受けられずに、自身のケアを後回しにしている現状が見えてきました。皆さんの状況はいかがでしょうか。
精神的につらくても、「病院へ行く必要性はない」「そもそも外出が難しい」
妊娠や出産は、体力的にも精神的にもかなり大きな負担がかかるもの。特に、産後2ヶ月頃には、睡眠不足もピークを迎え、ママの疲労とストレスはピークを迎えます。今回、『キッズライン』※1が実施した「産後のメンタルヘルス調査」の調査※2から見えてきたのは、産後に精神的なつらさを抱えているにもかかわらず、8割近くのママが”医師の診察”を受けていないという実態でした。理由としては、「産後の外出が難しい」「新生児を抱えての外出が難しい」「産後の精神的不調で受診する必要性を感じなかった」などが上位に挙がってきました。
※1 2024年9月27日~10月1日に実施。全国の母親512名が回答。
※2 スマートフォンから簡単に利用できるベビーシッターおよび家事代行のマッチングプラットフォームサービスを提供している会社。
体だけじゃない!ココロもヘトヘトになっている産後ママ
一方で、78.3%の母親が「産後は精神的につらかった」と感じていることも分かりました。妊娠や出産はママにとって体力・精神的に大きな負担がかかります。特に産後2ヶ月頃は睡眠不足による疲労とストレスがピークを迎える時期。多くのママが大きな不調を抱えているのです。
また、産後ケアとしてママたちが最も求めているのは、「新生児シッター」や「夜間育児サポート」「家事代行サービス」など、自宅で受けられる在宅サポートでした。
現在、東京都の一部市区町村では「東京都ベビーシッター利用支援事業」の一環で、1時間あたり最大2,500円の助成が受けられます。近年、この助成制度を、産後の新生児ケアとして活用するママが増えているそうです。
大きなポイントは、この制度が、産後のサポートや、ママ自身のリフレッシュなど、仕事以外の理由でも利用できるところ。アンケートでも「利用用途を問わないベビーシッター利用助成は、産後に有効か?」という質問をしたところ、9割以上のママが「有効だと思う」と答えました。
ママたちがつらいと感じていることは…?
調査によると、精神的に辛いと感じた理由の中で最も多かったのは「睡眠不足による疲労感」で、8割以上のママが辛さを感じていました。また、赤ちゃんの泣き声や夜泣きでの精神的疲れは7割。自分の時間が持てないことによるストレスが7割近く。このように、産後の母親のメンタルはかなり大きな負荷がかかっていることがうかがえます。
ママたちが本当に欲しいものとは…?
さらに母親たちが特に求めるサポートがいくつか明らかになりました。「産後の外出や休息を取るための新生児ベビーシッター」や「睡眠不足解消のための夜間育児サポート」も半数以上が希望していると回答し、家事代行サービスも約5割の方が希望していました。これらの結果からも、ママたちは特に在宅での支援を強く求めていることが分かります。
『みんなの産後ケア』編集部から
今回の調査結果から、産後の母親が抱えるメンタルヘルスの問題が浮き彫りになってきました。ママの体と心の負担を軽くするには、ママ自身に適切なサポートを受けてもらうことが必要不可欠です。ママの健康は、赤ちゃんや家族の健康と幸せにもつながります。ぜひ周囲のサポートを活用してみてください。 『みんなの産後ケア』では、産後の母親が安心して育児を行える環境を整えるために、引き続き情報を発信し、ママやパパなどご家族のサポートを行っていきます。
出典元:産後ママの78%が「精神的につらい」と回答。求められるのは「新生児シッター」や「夜間サポート」【産後のメンタルヘルス調査レポート】
株式会社キッズライン(KIDSLINE inc.) 2024年10月9日