産後ケアはますます多様に。自治体支援とオンライン相談を上手に活用しよう

産後ケアのさまざまな形。オンライン相談も選択肢に!

出産後の生活は、想像していたよりもずっと慌ただしく、わからないことだらけ。夜中の授乳、泣き止まない赤ちゃん、思うように進まない家事。「外に出ることすら難しい」という日も、決して珍しくありません。誰かに相談したくても「どこで? 誰に?」と考えると簡単にはいかず、ふっと孤独を感じる瞬間もあるでしょう。

そんな時期に必要なのは、産後ケア施設や専門家のサポート活用に加えて、日常の中で気軽に頼れる“小さな支え”を併用することです。

産後ケアには、じつにさまざまな形があります。宿泊タイプやデイケア、訪問型、母乳外来、行政の保健相談、地域のコミュニティなどなど。そして、スマホで気軽に利用できる「オンライン相談」の仕組みを整える自治体も、この数年で増えてきました。

今回は、そのひとつとして「日中助産師相談」をご紹介します

日中助産師相談って、どんなサービス?

株式会社Kids Publicが提供する「日中助産師相談」は、LINEを使って助産師さんに相談できるオンラインサービスです。

・チャットで1対1
・予約不要
・自治体が導入していれば無料
・時間内なら何度でも相談可能
・導入する自治体が増加中
・2026年4月からは、平日の13〜17時に毎日利用可能

Kids Publicによると2021年4月〜2025年3月の相談件数は6,547件。利用者の76%は0歳児の保護者で、最も多いのは「育児」「離乳食」に関する相談だといいます。まさに、日々の暮らしの中で誰もが感じる“小さな不安・疑問”に寄り添うサービスといえるでしょう。

どんなふうに活用できるの?

●外に出られない日の頼れる味方
赤ちゃんを連れて役所や病院へ行くのは、気力も体力も使います。せっかく予約をしていても体調不良でキャンセル、なんてことも多く、何かと大変ですよね。オンラインなら、家から出ずに相談できるので気軽に使うことができます。

●「こんなことも聞いていいの?」が、相談できる
授乳の痛み、離乳食の進み具合、赤ちゃんの癖、夫婦や家族との関係性、気分の落ち込み…。助産師さんは、赤ちゃんだけではなく、お母さん(お父さん)の不安や体調についても幅広く相談にのってくれる存在です。

●赤ちゃんが寝ている合間にやり取りできる
使い慣れたLINEのチャットだから簡単ですし、相手のタイミングも気にせず送れます。寝かしつけや授乳の後などふっと空いた数分間で相談できる。これは、0歳育児ではとても大きな助けになります。

たとえばこんなときに使ってみて!

きっと、あなたにも思い当たる瞬間があるはずです。

・授乳のたびに痛くて、涙が出そう
・離乳食を吐き出されて、どうしたらいかわからない
・赤ちゃんが泣き止まず、「私のせい?」と落ち込んでしまう
・夫にうまく伝わらず、孤独と疲れが重なる日
・「こんなこと相談していいのかな」と躊躇してしまう

ちょっとした悩みでも相談しやすい形になっているのが、オンライン助産師相談の特徴です。

自治体の支援を補ってくれる存在として

自治体の窓口やサポートは言うまでもなく心強いものですが、「そもそも外に出られない」「軽い悩みはわざわざ相談しにくい」「予約や待ち時間の負担が気になる」「赤ちゃんがぐずるかも…と不安」といった理由で、利用が難しいこともあるでしょう。

「切れ目のない支援」が求められる今、思い立ったときに気軽に使えるオンライン相談は、自治体の支援を補いながら、より多くの家庭を支える仕組みのひとつになりつつあります。

ほかにも、こんなサービスがあります

日中助産師相談のほかにも、産後の支えとなるオンラインのサービスは増えています。まずは、ご自身の周りに「どんな選択肢があるか」だけでも知っておくと、いざというとき安心です。

【産後ケアアプリmamaniere(ママニエール)】
顔写真の撮影から自律神経バランスなどを分析し、今の心身の状態に気づくきっかけを
与えてくれる産後ママ向けアプリです。https://mamaniere.pola.co.jp/howto-mamaniere

【かかりつけ助産師】
オンラインで助産師に相談できるサービス。妊娠中から産後まで継続利用できるプランがあり、
地域によっては訪問ケアにも対応しています。https://nico-mama.jp/about/family-midwife/

自治体のオンライン相談窓口

保健師・助産師にオンライン(Zoomなど)で相談できる窓口を設けている自治体も増えています。お住まいの地域で利用できるサービスがあるかぜひ確認してみてください。

https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/sodan/ninsanpu-online

子育て支援アプリ(自治体ごとに提供)

産後ケアの申請や予約がアプリでできる自治体もあります。母子健康手帳アプリと連携している地域もあるため、一度チェックしてみると安心です。

【母子手帳アプリ 母子モ】
https://www.mchh.jp/login

産後は「母親として自分ががんばらなきゃ」「周りに迷惑をかけたくない」と思ってしまう人が多いもの。でも本来は、がんばりすぎなくていい時期、むしろ、ひとりで抱えてはいけない時期なのです。

産後ケアには多様な形があり、誰もが気軽に活用すべきサービスです。宿泊でも、訪問でも、オンラインでも。あなた自身の生活や気持ちに寄り添うものを、どうかたくさん役立ててください。

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